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ごあいさつ

ごあいさつ

謹啓 

POPA2024の開催に関して一言御挨拶申し上げます。

POPAI2024はPOPAI:innovation courseとPOPAI:physiology and imaging courseの2部構成でお送りしたいと思います。

POPAI innovation course: 

本ライブは5年後のカテーテル検査室を変える新しい技術をライブと座学を通じて提供したいと考えています。

  • VRを用いたガイドカテーテル選択、②CT guide PCI  ③AIを用いたvirtual FFR など新しい技術を供覧しながら行うライブコースです。新しい試みですが、POPAIでしかみることができない、将来のカテラボを垣間見ることができるライブとしたいと考えています。

POPAI physiology and imaging course

 2022年4月にISCHEMIA試験をうけて日本循環器学会 安定冠動脈疾患診断治療ガイドラインフォーカスアップデート版が発表されました。本ガイドラインにおいても虚血診断の重要性に関してはその中心におかれており、虚血にもとづいた治療血管の選択の重要性はゆるぎないものです。とくに冠循環を心外膜血管と微小循環の側面より眺めるTotal physiologyという概念の重要性が提唱されています。

ステント治療は、冠血管抵抗の低下をもたらし、運動負荷時の冠血流の増加を生じることにより、運動耐用能を改善することが実証されています。さらに虚血陰性のvulnerable plaqueに対する心血管インターベンションが心血管イベントを抑制する効果(プラークシーリング効果)を検証したPREVENT試験が発表され大きな議論を呼んでいます。冠動脈イメージングは将来の心事故の増加が懸念されるリスクの高いプラーク検出に有効です。CT、IVUS、OCT、OFDIなどのプラークイメージングは将来のイベントリスクの判定に有用であり、強力な薬物療法の導入の必要性を示してくれるものと思われます。一方で冠内圧の計測からカテーテル治療が有効な病変を同定することが可能であるのみでなく、急性冠症候群への進展に病変前後の圧較差や病変の局所性が重要であることも示されてきています。今回、このような展開に関して世界のopinion leaderのJagad Narula先生、Calros Collet先生、Bon-Kwon Koo先生、Duk-Woo Park先生に特別講演いただきます。

さらにPhysiologyとimagingはますますFusionしていく様相を見せています。2018年12月よりFFRCTが、2020年12月よりFFRangio、2023年12月よりQFRが保険診療として認可され、すでに多くの施設で利用されています。Virtual FFRに関しては、Aray J Kitane先生、Shangexian Tu 先生に御講演いただくこととなっています。

POPAI2024では上記のテーマに関して最新の情報を勉強することができます。2日間参加していただければ、physiologyとimagingに関しての最新情報を習得することができます。岐阜ハートセンターのスタッフ一同、皆様の御参加を心よりお待ち申し上げます。

松尾先生写真.png
PCI風景.png
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